Express アプリケーションを実動で実行する際、以下のタスクを実行するためにプロセス・マネージャー を使用すると便利です。
プロセス・マネージャーは、アプリケーション・サーバーに似ていて、デプロイメントを容易に行えるようにして、高可用性を実現し、アプリケーションを実行時に管理できるようにする、アプリケーションの「コンテナー」です。
Express およびその他の Node.js アプリケーション用の最も一般的なプロセス・マネージャーは次のとおりです。
上記の 4 つのツールのいずれを使用しても非常に役立ちますが、StrongLoop Process Manager は、Node.js アプリケーションのライフサイクル全体に対応した包括的な実行時とデプロイメントのソリューションを提供する唯一のツールであり、実動前と実動後のすべてのステップに関するツールを統合インターフェースで提供します。
以下に、これらの各ツールについて簡単に説明します。 詳細な比較については、http://strong-pm.io/compare/ を参照してください。
Forever は、特定のスクリプトが確実に継続的 (永続的) に実行されるようにするための単純なコマンド・ライン・インターフェース・ツールです。Forever のインターフェースは単純であるため、Node.js アプリケーションおよびスクリプトの小規模なデプロイメントを実行するのに理想的です。
詳細については、https://github.com/foreverjs/forever を参照してください。
$ [sudo] npm install forever -g
スクリプトを開始するには、次のように forever start
コマンドを使用して、スクリプトのパスを指定します。
$ forever start script.js
このコマンドは、スクリプトをデーモン・モード (バックグラウンド) で実行します。
端末に接続されるようにスクリプトを実行するには、次のように start
を省略します。
$ forever script.js
次の例に示すように、ロギング・オプション -l
、-o
、および -e
を使用して Forever ツールおよびスクリプトの出力をログに記録することをお勧めします。
$ forever start -l forever.log -o out.log -e err.log script.js
Forever によって開始されたスクリプトのリストを表示するには、次のようにします。
$ forever list
Forever によって開始されたスクリプトを停止するには、forever stop
コマンドを使用して、プロセス索引 (forever list
コマンドによってリストされます) を指定します。
$ forever stop 1
あるいは、次のようにファイルのパスを指定します。
$ forever stop script.js
Forever によって開始されたすべてのスクリプトを停止するには、次のようにします。
$ forever stopall
Forever には、さらに多くのオプションがあり、プログラマチック API もあります。
PM2 は、ロード・バランサーが組み込まれた、Node.js アプリケーション用の実動プロセス・マネージャーです。PM2 では、アプリケーションの稼働を永続的に維持して、ダウン時間を発生させずに再ロードすることができ、共通のシステム管理タスクを簡単に実行できます。PM2 では、アプリケーションのロギング、モニター、クラスタリングを管理することもできます。
詳細については、https://github.com/Unitech/pm2 を参照してください。
$ [sudo] npm install pm2 -g
pm2
コマンドを使用してアプリケーションを開始する場合、アプリケーションのパスを指定する必要があります。ただし、アプリケーションの停止、再始動、または削除を行う場合は、アプリケーションの名前または ID を指定するだけで済みます。
$ pm2 start npm --name my-app -- start
[PM2] restartProcessId process id 0
┌──────────┬────┬──────┬───────┬────────┬─────────┬────────┬─────────────┬──────────┐
│ App name │ id │ mode │ pid │ status │ restart │ uptime │ memory │ watching │
├──────────┼────┼──────┼───────┼────────┼─────────┼────────┼─────────────┼──────────┤
│ my-app │ 0 │ fork │ 64029 │ online │ 1 │ 0s │ 17.816 MB │ disabled │
└──────────┴────┴──────┴───────┴────────┴─────────┴────────┴─────────────┴──────────┘
Use the `pm2 show <id|name>` command to get more details about an app.
pm2
コマンドを使用してアプリケーションを開始する場合、アプリケーションは即時にバックグラウンドに送信されます。さまざまな pm2
コマンドを使用して、コマンド・ラインからバックグラウンド・アプリケーションを制御できます。
pm2
コマンドを使用してアプリケーションが開始された後、アプリケーションはID を使用して PM2 のプロセス・リストに登録されます。そのため、システム上の別のディレクトリーからID を使用して同じ名前を持つアプリケーションを管理できます。
同じ名前を持つ複数のアプリケーションが実行されている場合、pm2
コマンドがすべてのアプリケーションに影響を与えることに注意してください。そのため、個々のアプリケーションを管理するには、名前ではなく ID を使用してください。
実行中のプロセスをすべてリストするには、次のようにします。
$ pm2 list
アプリケーションを停止するには、次のようにします。
$ pm2 stop 0
アプリケーションを再始動するには、次のようにします。
$ pm2 restart 0
アプリケーションに関する詳細情報を表示するには、次のようにします。
$ pm2 show 0
アプリケーションを PM2 のレジストリーから削除するには、次のようにします。
$ pm2 delete 0
StrongLoop Process Manager (StrongLoop PM) は、Node.js アプリケーション用の実動プロセス・マネージャーです。StrongLoop PM には、ロード・バランシング、モニター、マルチホスト・デプロイメント、およびグラフィカル・コンソールが組み込まれています。 StrongLoop PM は、以下のタスクに使用できます。
StrongLoop PM で作業するには、slc
という強力なコマンド・ライン・インターフェース、または Arc というグラフィカル・ツールを使用します。Arc は、オープン・ソースであり、StrongLoop によって専門的なサポートが提供されます。
詳細については、http://strong-pm.io/ を参照してください。
詳細な説明:
$ [sudo] npm install -g strongloop
$ cd my-app
$ slc start
プロセス・マネージャーとすべてのデプロイ済みアプリケーションを表示するには、次のようにします。
$ slc ctl
Service ID: 1
Service Name: my-app
Environment variables:
No environment variables defined
Instances:
Version Agent version Cluster size
4.1.13 1.5.14 4
Processes:
ID PID WID Listening Ports Tracking objects? CPU profiling?
1.1.57692 57692 0
1.1.57693 57693 1 0.0.0.0:3001
1.1.57694 57694 2 0.0.0.0:3001
1.1.57695 57695 3 0.0.0.0:3001
1.1.57696 57696 4 0.0.0.0:3001
すべての管理対象アプリケーション (サービス) をリストするには、次のようにします。
$ slc ctl ls
Id Name Scale
1 my-app 1
アプリケーションを停止するには、次のようにします。
$ slc ctl stop my-app
アプリケーションを再始動するには、次のようにします。
$ slc ctl restart my-app
「ソフト再始動」も実行できます。実行するとワーカー・プロセスに既存の接続をクローズするための猶予期間を与えた後で、現行のアプリケーションが再始動されます。
$ slc ctl soft-restart my-app
アプリケーションを管理対象から削除するには、次のようにします。
$ slc ctl remove my-app
SystemDは現代のLinuxディストリビューションにおける、デフォルトのプロセスマネージャです。SystemDに基づいたノードサービスの実行は非常に簡単です。注:このセクションは、Ralph Slooten(@axllent) のブログ記事に基づいています。
Create a file in /etc/systemd/system/express.service
:
[Unit]
Description=Express
# Set dependencies to other services (optional)
#After=mongodb.service
[Service]
# Run Grunt before starting the server (optional)
#ExecStartPre=/usr/bin/grunt
# Start the js-file starting the express server
ExecStart=/usr/bin/node server.js
WorkingDirectory=/usr/local/express
Restart=always
RestartSec=10
StandardOutput=syslog
StandardError=syslog
SyslogIdentifier=Express
# Change to a non-root user (optional, but recommended)
#User=<alternate user>
#Group=<alternate group>
# Set environment options
Environment=NODE_ENV=production PORT=8080
[Install]
WantedBy=multi-user.target
$ systemctl enable express.service
$ systemctl start express.service
$ systemctl status express.service